2009年3月31日

とりあえずの答え

橋本秀雄さんの『男でも女でもない性・完全版』に収録されてる、精巣性女性化症候群のTRUTHさんの話を読んでて、少し気になる部分があったので紹介。

性染色体がXYであるにも関わらず女として育ってきたものの性的に成長しなかったTRUTHさんは精巣を摘出する手術を受け、その後ホルモン剤で女らしい身体へと変貌したが、今「彼女」は手術したことを後悔しているという。薬の投与により作られ、自分の体としての感覚が希薄になった自身の体を好きになれないのだそうだ。
「たしかに普通の人とは違うかもしれません。手術も必要だったのかもしれません。でも、私は自分の体で生きたかった。異常な体かもしれないけれど、自然だったのです。」
何度も言うように、俺はここまでインターセックスらしいインターセックスではない。ホルモン投与で二次性徴もおこるし精子もおそらく作られる。でも、この人の話はここにきて治療をするかしないか迷っていた俺にはぐっとくるものがあった。不可逆に自分の体が変化していくのがとてつもなく怖い。経験したことのない性欲も怖い。ほぼ一生注射をしていかなければいけないのも嫌だ。

でも。治療しないでこのままなのも嫌だ。第一に子供もパートナーも無くこのまま一生一人なのは寂しすぎる。生殖能力が無くてもいいって人はいるかもしれない。でもそれは逆を言えばいないかもしれないってのと同義。少しでも一人のまま終わらない確率をあげたい。(最近気づいたのだけど俺は人間関係を面倒がる一方さびしがり屋でもある。人間ってそんなもんかもしれない。)

それに、このまま自分の体を隠し続けるのもいやだ。海で皆とめいいっぱい泳ぎたい。近くの銭湯にも行きたい。TRUTHさんも「やはり普通の社会で排除されたり、変に思われるのは怖いです。」と言っている。

だから、俺は治療を存続することに決めた。先日の日曜も自己注射を再開した。おそらく治療を続けて効果が表れるに従って、上で行った不安感は増大するだろう。TRUTHさんの経験したような感覚に陥るかもしれない。でもやっぱりやるしかないんだ。なんとかして克服していくしかない。

なんら論理的に解決してないけれど、これが俺の答えです。

1 comments:

匿名 さんのコメント...

ありのままの自分が人とは違うけれど、良いって思う人と
人とは違う自分が嫌っていう人がいるのではないでしょうか?
でもそれは完全に分かれる訳ではなくて。
とりあえず悩んでいても、前進しなくちゃならない。
ですね。

by麗

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